TOP 事例紹介 まずはアライの可視化から、
全員が働きやすい職場へ

まずはアライの可視化から、
全員が働きやすい職場へ

お話しいただいた方

三井住友建設株式会社 人材開発本部D&I推進部
部長  藤原 亜紀子 様(写真右)

副部長  駒ケ嶺 何千子 様(写真左)

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建設業

三井住友建設株式会社

三井住友建設株式会社は、橋梁や高層マンション建設を強みとする総合建設会社(ゼネコン)として、国内外で幅広く事業を展開しています。2022年にはD&I推進部を創設し、女性活躍推進などに取り組んできました。2024年度からLGBTQ+に関する取り組みを開始し、PRIDE指標ゴールドを2年連続取得。積極的に制度の整備や社内の理解促進を進めています。どのような施策をおこなっているのかお話を伺いました。

女性活躍推進から始まったD&Iを、徐々に広げていく

――  会社の概要について教えてください。

藤原

三井住友建設は2003年に三井建設と住友建設が合併し、設立されました。安全で快適な社会を実現するために、暮らしを支えるものづくりを続ける総合建設会社です。「はしも、まちも、ひとも。」というコーポレートメッセージのとおり、土木では橋の建設に関して長い歴史を持っており、建築においては高層マンションを強みとしています。また、日本だけでなく東南アジアをはじめとする海外でも地下鉄など交通インフラ工事の実績があります。業種の特性上、社員の男女比は男性が非常に多くなっていますが、新卒時に女性を25%採用する目標を掲げており、女性社員も増えてきています。

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――  LGBTフレンドリーについて取り組むきっかけとなったことは何ですか?

駒ケ嶺

D&I推進部は2022年に創設されたのですが活動開始当初は、女性活躍推進が中心でした。具体的には女性リーダー研修や、区分変更といって一般職から総合職へキャリアアップされた女性社員へのフォロー研修、キャッチアップ研修など、職員のキャリア形成のバックアップをおこなってきました。そこから仕事と育児の両立支援、障がい者同士の交流や障がい者と共に働く社員への支援、外国籍社員に対する支援など施策の幅を広げてきています。ですがLGBTQ+支援については当社もまだ欠けている部分が多いということで、まずはPRIDE指標を参考にしながら、2024年度から制度の整備など本格的な取り組みを開始しました。

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社内公募でアライマークを考案。相談窓口も整備

――  LGBTフレンドリーについて具体的にどのような取り組みをしていますか?

藤原

制度面では、もともと未整備であった事実婚についても含めた形で婚姻によらないパートナーがいる社員に対し、同等の福利を認める規則の制定です。こちらを同性パートナーにも適用をする形で制度化しました。一定の条件を満足すれば住宅手当、単身赴任手当、その他いくつかの手当を受け取れるようにしました。
また、社内に「D&Iなんでも相談窓口」を設置し、専用フォームズから匿名で相談できる環境を整えました。限られたメンバーが対応し、相談者のプライバシーを守りながら必要な支援につなげられるようにしています。
さらに、LGBTQ+理解促進の取り組みとして6月の第3週を「Pride Week」と定めています。今年度はポスターやポップを食堂や受付に掲示しました。当社オリジナルのアライマークは社内公募でグランプリに選ばれたものです。「Pride Week」期間中には「ALLY会」の開催、社内SNSでの発信などをおこなっています。
このような取り組みの結果、2024年度からPRIDE指標ゴールド認定をいただくことができました。

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――  取り組みを実現するうえで、困難なことはありましたか?また、それをどのように克服しましたか?

駒ケ嶺

各種手当などの制度面を整備するにあたっては、現場勤務と内勤の社員で就業環境が大きく異なっていることもあり、不平等感を抱かれないよう、人事部との調整に苦労しました。
ALLY会等の社内の理解促進活動については、少しずつ広まっているものの、やはりまだ認知が十分に進んでいないこともあり「LGBTQ+についての知識があまりないのに、アライと表明していいのかわからない」といった声も聞かれます。まずはイベント時に配布しているアライステッカーをPCなどに貼って気軽に意思表示するだけでも意味があると思います。今後も継続的に取り組みをおこなうことで、アライの人数を着実に増やしていければと思っています。

アライ的な姿勢や行動が、いきいきと働ける環境をつくる

――  取り組みの結果、社員(または顧客)の反応はいかがでしたか?

駒ケ嶺

昨年の「Pride Week」の際に、社員に対して任意回答のアンケートをおこないましたが200近くの回答が寄せられました。研修や説明がメインだった2024年度を経て施策が社員のみなさんの印象に残り、伝わってきているという実感を得られています。

――  LGBTフレンドリーについて今後の課題や展望があれば教えてください。

藤原

制度や相談体制を整えてはいますが、まだ当事者からの実際の相談は少ない状況です。
声をあげてくれた人がいたときに、その人が会社の中でいきいきと働いていけるような環境を作っていくことが大切だと思っています。

駒ケ嶺

社員それぞれがアライ的な姿勢をもって、日々の行動や発言から、まずは変えていくことができればいいのではないでしょうか。

インタビューを終えて

当初は女性活躍推進からスタートし、2年前にLGBTQ+支援に取り組みはじめてから環境整備、PRIDE指標ゴールド取得にいたるまで、非常にスピード感があると感じました。社内公募のアライマーク考案などもユニークな点であり、今後もアライを増やすために活動を継続していっていただきたいです。

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