TOP TOKYO ALLY 【TOKYO ALLY特設ページ】
高橋みなみさん
インタビュー

誰もが生きやすい
社会をめざす、
最初の一歩として。

お話しいただいた方

タレント 高橋みなみさん

タレント 高橋みなみさんの画像

タレント 高橋みなみさん

1991年4月8日生まれ、東京都出身。2005年AKB48の第1期生として芸能活動を開始。2012年に総監督に就任するなど中心メンバーのひとりとして活躍。2015年には、24歳にして300人以上のAKB48メンバーを率いてきた実体験をもとに「リーダー論」(講談社)を発刊。2016年のグループ卒業後は、タレントとしてテレビやラジオ・CMに出演し、幅広くマルチに活躍中。

あなたの味方という意思を示す、素敵な言葉

――  今回、ご出演いただいた高橋さんに、ご自身の気持ちや日頃からお考えになっていることをお聞きすることで、多くの人に自分事として考えていただける機会にしたいと思い、こうしたインタビューの場を設けさせていただきました。どうぞ、よろしくお願いします。まずは今回、お引き受けいただいた理由からお聞かせください。

高橋

インタビュー画像1 私の周りには、性的マイノリティの方がたくさんいて、友人もいますし、お仕事でお会いする機会も多く、私にとっては、ごく自然に身近にいらっしゃる存在です。でも、周囲を見渡した時に、もっと多くの方々が当たり前に身近に感じてくれるといいなと思ったので、今回、こういう機会をいただいたことは、すごくよかったと思っています。
「アライ(ALLY)」という言葉については、“性的マイノリティに理解のある人”ということくらいしか知りませんでした。今回、出演させていただくにあたり、改めて調べたことで、“同盟、支援”を意味する“Ally”が語源だと知り、性的マイノリティの方々の”味方になれる””同志になれる””応援の意思表示ができる”、すごく素敵な言葉だと思いました。今回の出演をきっかけに、私自身、自分の考えを持てるようになったし、小さなことかもしれませんが、家族や友人など、周りの人たちといろいろ話していきたいと思っています。

大切なのは、コミュニケーション

――  周りにいらっしゃる性的マイノリティの方とは、どのようにお付き合いされているのでしょうか。

高橋

ごく普通の友人としてのお付き合いで、“性、男女”の垣根を超えて、気兼ねなく、ざっくばらんに話すことができています。でも、たまに“これ、聞いていいのかな?” “傷つかないかな?”というちょっとした疑問が生じることがあって、そういう時には、友人の方がそれを察して、“あまり気にしなくていいよ。聞いてくれていいんだよ”と言ってくれて、かえって気を遣わせてしまうこともありました。私は、こうした経験から、誰に対しても、ちゃんと向き合うということが大切だなと痛感しました。以来、コミュニケーションをしっかり取るよう心がけています。

インタビュー画像2

――  そうしたコミュニケーションをきっかけに、具体的な行動に移したご経験はありますか?

高橋

もともと私の中には、“性”に対する区切りみたいなものがなくて、仲良くなれば友達、という感覚です。「性的マイノリティ」という言葉を知ってからは、わからないことがあれば、きちんと調べて、相手と向き合う際は、ある程度、知識として知っておくようにしています。でも、結局のところ、性的マイノリティの方でも、障がいのある方でも、その人の心の内は、その人自身に聞かなければわかりません。障がいのある友人もいますが、何ができて、何ができないのか、どういうことを手伝えばいいのか、私が勝手に想像して動くことはできても、案外、当人は望んでいないこともあります。だからこそ、コミュニケーションが大切で、“何を手伝えばいい?”と聞いた方がお互いにとって良いと思います。

みんなが共に生きる社会に

――  今回の取組を通じて、「アライ」を知った人が、最初の一歩として踏み出すべきことは何だと思われますか?

高橋

インタビュー画像3 「アライ」という言葉の意味について、自分の思いや考えをちゃんと伝え、周りの人と話すこと。それによって、何かが変わるきっかけになるかもしれません。それが最初の一歩として大切なことかなと思います。

――  アライの活動が広がることで、社会がどのようになってほしいと思われますか?

高橋

アライが特別なものでなくなるといいなと思います。多くの人が理解して、誰もが生きやすい社会になってほしい、それがいちばんの願いです。性的マイノリティの方、障がいのある方をはじめ、すべての人が生きやすい社会をめざしていけばいい。今回の動画に「誰もが安心して暮らせる社会」というセリフがありましたが、性的マイノリティの方にとって生きやすい社会というのは、きっと私たちにとっても生きやすい社会であって、みんなが思いやりを持って、共に生きることができる社会になればいいなと思います。

インタビュー画像4

――  最後にメッセージをお願いします。

高橋

いつか「アライ」という言葉がなくてもいい社会になることがベストだと思います。この”TOKYO ALLY”をきっかけにアライマークが普及し、1人でも多くのアライが増えることで、誰かの心の拠り所になるのなら、とても嬉しいことだと思います。

インタビューを終えて

とてもフランクに、自らの思いや考え、友人との個人的なエピソードを飾らない言葉で話す、高橋みなみさん。高橋さんのような思いやりを持つアライの輪が広がることで、「誰もが安心して暮らせる社会」につながっていくと感じました。